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Emailアドレスとして適切かどうかのチェックに使えるURI::MailTo::EMAIL_REGEXP
rubyの標準添付ライブラリであるuriに存在している
URI::MailTo::EMAIL_REGEXP
は、 ある文字列が規格上Emailアドレスとして適切かどうかのチェックに以下のように利用できます。Railsガイドでも、 このEMAIL_REGEXPを用いてemailのバリデーションを行う方法を以下のように紹介しています。
URI::MailTo::EMAIL_REGEXPを使うメリット
TechRachoの記事によると、
URI::MailTo::EMAIL_REGEXP
の正規表現はHTML規格書から持ってきているため、URI::MailTo::EMAIL_REGEXP
を使ったバリデーションはブラウザがinput type="email"
で行うバリデーションと一致するというメリットがあります。余談
URI::MailTo::EMAIL_REGEXP
は、 Rubyリファレンスマニュアルにも Ruby標準ライブラリリファレンスにも、実は記載されていません。 ですので、URI::MailTo::EMAIL_REGEXP
を利用するのは少々裏技的な側面があるのかもしれません。 ただ、上述の通り、Railsガイドや記事で取り上げられるぐらいに認知されていますので、利用しても大丈夫なのではないかと思います。setup-rubyにおける.ruby-versionを用いたバージョン指定
GitHub Actionsの設定ファイルでsetup-rubyを使う時に、 以下のように
ruby-version
のところで.ruby-version
と指定すると、 GitHubレポジトリからチェックアウトされたプロジェクトの中にある .ruby-versionという名前のファイルで指定されているrubyのバージョンが GitHub Actionsのsetup-rubyで使われます。jobsが複数あって、同じバージョンで複数回setup-rubyをしているときなどには、バージョン記述の重複がなくなって有用だと思います。
(参考)
この指定方法は、railsの新規アプリのGitHub Actionsの設定で利用されています。
Test Topic
A comment by @test_withdrawn
rails 7.1からrails 7.2への移行(アップデート、アップグレード)で必要な作業
rails 7.2への移行におけるアイコン画像
bin/rails app:update
コマンドを実行すると以下の2つのアイコン画像ファイルがpublic/
に作成されますが、これら2つのファイルは、
rails new
で生成される新規railsアプリ用のファイルであるため、既存アプリでは単純に削除してしまい、 従来通りのアイコン画像とアイコン設定(faviconやapple-touch-icon)を用いれば大丈夫です。 (もちろん、既存アプリにおいてアイコン設定が適切に行われている場合の話です。)ちなみに、以下の通りrails 7.2では、新規アプリのアイコン設定が大幅に更新されています。 rails 7.2のこの新たなアイコン設定は、既存アプリにおいてもアイコン設定を見直す際に役立つかもしません。
(参考)rails 7.2.1の新規アプリのアイコン設定
以下が、新規アプリ用のテンプレートファイルからコピーしたrails 7.2.1の新規アプリのアイコン設定です。
新たなアイコン画像ファイルによるアイコン設定に関与しているプルリクエストは、 PR #50526と PR #50629です。 3つのアイコン画像ファイル(apple-touch-icon-precomposed.png、apple-touch-icon.png、favicon.ico)が削除され、 2つのアイコン画像ファイル(icon.png、icon.svg)が追加されています。 また、manifestに関しては、PWAに関する新機能に関連して導入されています。
rails 7.1からrails 7.2への移行(アップデート、アップグレード)で必要な作業
rails 7.2ではassertionがないテストに対して警告が出るようになった
現象
rails 7.2では、Minitestを使ったテストに関して、assert系メソッドが1つも呼ばれないテストがあると"Test is missing assertions"という警告が出るようになりました。
警告が出ないようにする方法
各テストでassert系メソッドが最低1回は実際に呼ばれるようにして下さい。 例外が起きないことを確認するテストでは
assert_nothing_raised
メソッドを用いて下さい。 なお、警告の回避方法を含め、こちらの記事が参考になるかもしれません。関連するプルリクエストとコミット
この機能はPR #51625で導入され、このときはrailsアプリの設定によって挙動を変えられるようになっていました。 その後、commit 6a6c7e6によって機能が単純化され、単に常に警告が出力されるだけになりました。 その後、PR #51693で関係するコードを綺麗にする作業などが行われています。
rails 7.1からrails 7.2への移行(アップデート、アップグレード)で必要な作業
rails 7.2で追加されたブラウザバージョン指定機能と406-unsupported-browser.html
bin/rails app:update
コマンドを実行するとpublic/に406-unsupported-browser.html作成されます。 このHTMLフィアルは、rails 7.2で追加されたブラウザバージョン指定機能が指定範囲外のブラウザに対して送るファイルです。なお、既存アプリでは、この機能の利用を始めないのであれば、念のため406-unsupported-browser.htmlを置くだけ置いておくという対応で良いように思います。
rails 7.1からrails 7.2への移行(アップデート、アップグレード)で必要な作業
rails 7.2への移行におけるActive Storageのmigration
bin/rails app:update
コマンドを実行すると以下の3つのファイルがdb/migrate/
に作成されることがありますが、Active Storageをまだ使用したことがないアプリケーションでは、 これら3つのファイルは単純に削除してしまっても良いはずです。
より正確に言うと、データベースにactive_storage_blobsテーブルが存在していない場合は、 これら3つのファイルは単純に削除してしまっても良いはずです。 その理由として、これら3つのファイルはデータベースのactive_storage_blobsテーブルに対して影響を与えるものであり、
table_exists?(:active_storage_blobs)
がfalseを返すと何もせずにreturnする処理が3つのファイル全てに記述されているからです。ご自身のRailsアプリケーションのデータベースにactive_storage_blobsテーブルが存在するかの確認は
bin/rails console
を実行して、 以下のようにコマンドを実行することで行えます。 結果がfalse
であればactive_storage_blobsテーブルは存在していない、つまり前述の3つのファイルは削除で大丈夫のはずです。ちなみに、データベースにあるテーブルの一覧を見たい場合には
bin/rails console
でActiveRecord::Base.connection.tables
を叩くことでテーブルの一覧を確認できます。rails 7.1からrails 7.2への移行(アップデート、アップグレード)で必要な作業
rails 7.2でのconfig/puma.rbの大幅な更新
rails new
で生成されるconfig/puma.rbが大幅に更新されました。主要な変更点は以下の通りです。
threads
の指定方法の変更: リリースノート:Pumaのデフォルトのスレッド数が新しくなった、PR #50450 、PR #50669pidfile
の変更: PR #50644、PR #50669、commit 57a6916environment
の削除: PR #52541workers
の削除: commit 142e6abpreload_app!
の削除: PR #52541worker_timeout
の削除: PR #52541rails 7.1からrails 7.2への移行(アップデート、アップグレード)で必要な作業
rails 7.2ではfilter_parametersに:emailが追加された
rails new
で生成されるconfig/initializers/filter_parameter_logging.rbにおいて、 rails 7.2でconfig.filter_parametersに:email
が追加されました。 この追加に関するプルリクエストはこちらです。セキュリティや個人情報保護の観点からは、確かにメールアドレスをフィルタすることは適切であるように思いますので、既存アプリにおいても:emailを追加すると良さそうです。
ちなみに、デバッグ作業などでメールアドレスを確認するときには少し不便になるような気もしますが、 emailへの直接の読み書きが疎外されるわけではありませんし、 またpluckなどの活用もすればデバッグの支障にはさほどならないような気がします。
rails 7.1からrails 7.2への移行(アップデート、アップグレード)で必要な作業
rails 7.2におけるpublic_file_server.enabled
rails new
で生成されるconfig/environments/test.rbにおいて、 7.1以前は以下の設定用コードが存在していましたが、 このプルリクエストのマージによって削除されました。削除された理由は、このプルリクエストによると、default値がtrue、かつ、全てのenvironment(test、development、production)の間で設定値に違いが無いということからです。 ですので、既存アプリにおいても、設定値を
true
としている場合には、この設定用コードは削除してしまっても良いかもしれません。